11月12日(月)の2校時に、2年2組の教室で国語の校長参観授業を行いました。
単元名は「新しい計算を考えよう(かけ算(1))」
めあては「かけざんのしかたをくふうしてみよう」です。
担任の土屋先生は、最初に、学習コーナーを活用しながら、前時までの既習事項の確認をしました。
本時の学習のめあてとして「かけ算の仕方を工夫してみよう」を提示しました。次に、子どもたちの学習意欲を高めるために、「秋の校外学習で拾ってきたドングリや松ぼっくりを集めたらこうなりました。」と言って、ドングリと松ぼっくりが書かれた紙を黒板に貼りました。生活体験と学習問題を組み合わせることにより、子どもたちの興味・関心を高めることができます!
次に、ドングリと松ぼっくりの具体物の絵から、白丸と黒丸の半具体物の図に変え、子どもたちから既習事項の「1つ分の数」×「いくつ分」=「全部の数」という言葉の式を引き出しました。
「1つ分の数」を意識させるために、縦の5個を囲むようにし、子どもたちから5×4=20という式を出してもらいました。間違えて4×5=20と答えた子どもがいたのですが、その誤答を生かしながら、5×4と4×5の式の意味の違いを明らかにし、さらに「〇〇さんが間違えたからみんなでいい勉強ができましたね」と言い、積極的に発言し間違えた子を評価しました。このようにすることにより、教室は間違っていいところ、間違えからたくさんのことを学ぶ場所ということが、実感的に理解できます! ここまでが自力解決の「見通し」になっています!
いよいよ自力解決の時間となりました。「松ぼっくり(白丸)とドングリ(黒丸)を分けて計算するとどうなるでしょう?」と子どもたちに問いながら、ドングリの紙と松ぼっくりの紙を分離し、視覚的にも実感できるようにしました。子どもたちは「見通し」でした計算を生かしながら、ドングリに関しては2×4=8や4×2=8と計算し、松ぼっくりに関しては3×4=12や4×3=12と計算しました。先生は机間巡視をしながら、支援の必要な子どもたちに適切な指導をしていました。
自力解決をした後、ペアコミをさせ、自分の考えを説明し、友達の考えを理解しました。子どもたちは「ペアがくしゅうのしかた」のプリントを確認しながら、しっかりとペアコミをしていました。このプリントが子どもたちのペアコミの支援となっていました!
「見通し」で計算した5×4=20と対応させるため、ドングリは2×4=8で、松ぼっくりは3×4=12でそれぞれ計算しました。さらに、8と12であわせて20個になることを確認しました。
本時の学習の一番大切なステップですが、ドングリと松ぼっくりを一緒に計算した仕方と分けて計算した仕方で気づくことがあるか考えました。このときに効果的だったのが、のカードの提示でした。このカードを見て、子どもたちは「5×4のかけ算は2×4と3×4をあわせた数になる」ということに気づき、前に出て、それを自分の考えとして発表することができました!
最後に学習感想を書いて終わりました。学習感想を読むと、子どもたちは、本時の学習から算数の計算の面白さに気づいたことがわかりました。
様々な仕掛けを使いながら主体的に学習させ、たし算の計算の面白さに気づかせ、それをみんなの前で発表させ、全員で共有できた優れた指導をした土屋先生とそれに応えてレベルの高い学習を展開した子どもたちに大きな拍手を送ります!!