2年生のページ 平成29年度

2年生のページ 11月17日(金)に2年2組で行われた食育の授業を掲載しました!

11月14日(火)の5校時に、2年2組の教室で、末木栄養教諭の初任研の研究授業を兼ねた食育の授業が行われました。
題材:おやつのとり方のついて考えよう
本時のねらい:間食の役割を理解し、量、時間を考慮した体に良い間食の摂り方を考えることができる。
です。学級担任のアキレオス先生と末木先生の2人組のティームティーチングで指導しました。

まずはアキレオス先生から、2年2組の子ども達に行ったおやつのアンケート結果の発表がありました。その中で、一つ目のアンケート結果から子ども達はおやつをほとんど毎日食べていることがわかりました。さらに、もう一つのアンケート結果から、子ども達はチョコレートやグミ、ジュースなどが好きなことも確認しました。この後、本時の課題である「おやつのとり方について考えよう」が提示されました。

末木先生から、2枚の絵を使って太郎君のおやつの食べ方と夕食での様子を子ども達に示しました。4時~5時過ぎにかけてダラダラと寝転びながらおやつを食べ、6時の夕食をあまり食べることができなかった様子が描かれていました。絵を使いストーリー仕立てになっているので、子ども達が夢中になって聞いていました。末木先生から、2つの質問をしました。一つ目は「太郎君のおやつの摂り方の絵を見て良くないと思ったところはどこでしょう?」ですが、これには子ども達がたくさん反応していました。もう一つですが、「自分のおやつの摂り方と似ているところはどこでしょう?」ですが、これには子ども達は最初「ないないない!!」と反応していましたが、次第に「ここがにているなぁ!」と気がついてきました。そして、その2つをワークシートに書かせました。これが子ども達の自力解決の時間となっています。アキレオス先生と末木先生の2人で机間巡視をしているので、よりきめ細かい対応ができており、一人一人の書き込みに感想を言ったり、書けない子には書くきっかけを与えたりしていました。子ども達は、太郎君の「姿勢の悪さ」「おやつを食べている時間の長さ」「食べたおやつの量の多さ」「夕食に近い4~5時の問題点」などを書き込んでいました。

次に、小グループごとにワークシートに書き込んだことを話し合いました。子ども達はワークシートの記述をもとに発表していましたが、さらに発表から気づいたことも意見として言い合っていました。

学級全体で、意見を発表し合いました。2年2組は「学び合い」の学習を積み上げてきた学級だけに、一人が発表するとそれに対して付け加えがとても多く、子どもどうして学び合っていることが実感できました。この全体の学び合いの中で、アキレオス先生から「みんなの意見を聞いているとお菓子って悪いものみたいだけど、そうなの?」と問いかけると、「いいえ!」「元気をくれる!」などのお菓子のいい面も出されました。

アキレオス先生が「末木先生におやつの詳しいことを聞いてみましょう!」と言い、それを受けて、末木先生がここから授業を進めました。アキレオス先生が全体の授業を進行し、末木先生が子ども達に専門的なことを伝えるアドバイザーの役割を果たしたり、クイズ形式の学習を進めるなど、二人の役割分担がよくできていました。
末木先生が「おやつの役割」として、次の3点を説明しました。
①2~4時の間を昔は「八つ時」と言い、そこから「おやつ(お八つ)」という言葉が生まれたこと
②おやつはエネルギーの補給ができ食事の一部と考えることができること(栄養としての役割)
③楽しい気分になること(精神的な役割)
です。
次に、おやつを食べるときに気をつけることとして、次の2点が示されました。
①おやつの量
②おやつを食べる時間
このおやつの量について説明するときに、実際のポテトチップスの袋を見せ、ポテトチップスを食べるときにはお皿に入れて分けて食べた方が良いことを伝え、子どもに、自分がおやつとして食べるのにちょうど良いと思う量をお皿の中に入れさせました。そのポテトチップスの量を子ども達の席を回りながら全員に見せて把握させ、これは多いか、ちょうど良いか、少ないかの3択問題として手を挙げさせるクイズ形式の学習をしていました。ビスケットでも同様に行い、子ども達にはビスケットでは4枚がちょうど良いことを教えていました。実物のお菓子を使い、子ども達が皿に小分けする作業があり、3択問題になっていたので子ども達はこの学習に夢中になって取り組んでいました。
さらに、おやつは甘いものだけでないことを伝え、写真を見せながらおにぎりやサツマイモも良いおやつになることを説明していました。言葉だけでなく、写真を見せることでわかりやすい説明になっていたと感じました!

最後に学習感想を子ども達に書かせましたが、多くの子がはじめて知ったことを中心にたくさん書いていました。それは、例えば「おやつ」の語源が「2~4時の八つ時」であることやビスケット4枚が適量であることなど、とても新鮮でかつ有効な情報が子ども達に提供されているのでそうした学習感想になったと思います!

アキレオス先生とコンビネーション良く子ども達に適切な情報を提供した末木先生と、末木先生をサポートして素晴らしい授業を展開していただいたアキレオス先生、さらに今回も素晴らしい学び合いの学習をし新しい情報をスポンジが水を吸うように吸収した子ども達に大きな拍手を送ります!
また、今回の授業をご指導いただいた県スポーツ健康課の高尾指導主事と国母小学校の半田先生に心より感謝申し上げます!!