5月28日(月)の4校時に、5年2組の教室で国語の「漢字の成り立ち」の校長参観授業を行いました。
最初に、担任の布施先生は8つの漢字の成り立ちを示しました。さらに、本時の学習課題である「漢字誕生のひみつに迫る」を提示しました。
最初の4つの漢字の成り立ちが絵文字から来ていることを全員で確認し、それが「象形文字」であることを教え、ワークシートに書かせました。教えてもらうだけでなく、書くことによりその学習が身につきます!
次に、残りの4つの漢字が「目に見えない事柄を印や記号を使って表したもの」であることを共通理解し、「指事文字」であることを教え、これもワークシートに書かせました。
次に、「男」と「海」という漢字を提示し、それぞれが「漢字の意味を組み合わせたもの」である「会意文字」と「音を表す部分と意味を表す部分を組み合わせたもの」である「形声文字」であることを説明し、ワークシートに書かせました。本日の学習の一番のポイントはここからです。
布施先生が象形文字の「心」と会意文字の「時」を例にとり、文字の成り立ちが表示されており、それがどんな漢字の成り立ちを示しているのかを考える問題の作り方を示しました。例えば、「日」+「寺」=□を示し、このように問題を作れば良いことを説明しました。さらに「氵」+「卵」の漢字は何と読む?という問題を示し、答は「ゆでたまご」で、このような創作漢字を作っても良いことも伝えました。
先生の示した例に従って、子ども達に、4種類の文字の成り立ちから一つを選び、漢字学習辞典を使いながら成り立ちの途中までを示した問題づくりをさせました。もちろん、創作漢字でも良いことも伝えました。子ども達は、熱心に問題づくりを始めました。
布施先生は、必要な子ども達にアドバイスしたり、相談に乗ったりしながら、適切に支援していました。子ども達同士の中でも、自然に学び合いが生まれ、お互いに助け合い、教え合っていました。
班になって、班員同士で問題の出し合いをしました。友だちの作った問題を解くことにより新たに多くの漢字の成り立ちを知ることができ、自分の問題を友だちに解いてもらうことにより問題づくりと出題の喜びを感じ、それが次の学習意欲につながっていきます!
今日の学習のまとめとして「漢字誕生のひみつに迫る」ことができたことを確認しました。
この学習は「教えて学び合う」スタイルになっていました。「学び合い」の学習の中でも、なんでも学び合うのではなく、教えるべき所はしっかり教え、その上で、それを活用したことや応用問題などを学び合うことが質の高い学び合いになるという考えがありますが、まさしく教えて、教えたことを応用しながら学び合っていました。
質の高い学び合いを指導した布施先生と、その指導に応えて質の高い学び合いをした子ども達に大きな拍手を送ります!!