6月1日(木)の5校時に、3年2組の算数の校長参観授業を行いました。
まず、本時の学習問題を提示しました。「ゼリーが□個あります。1人に3個ずつ分けると、何人に分けられますか?」という問題です。
子どもたちはノートに課題を写しました。次に、「ゼリーが12個あります。1人に3個ずつ分けると、何人に分けられますか?」と、□の中に「12」を入れました。
子どもたちは意欲的に問題を解き、指名された子が「12÷3=4 答え4人」を発表しました。
次に、□の中に15を入れ、子どもたちはその問題を積極的に解き、指名された子が「15÷3=5 答え5人」と答えていました。じつはここまでが課題解決の第1の「見通し」になっています。割り切れる場合を確認することにより、割り切れない場合を解決する手がかりを得ることができます!
ここで初めて本時の学習課題を子どもたちに示しました。「九九だけでは、すぐにわからない計算について知ろう」ですが、相澤先生は問題文の左側に「問」をつけ、学習課題にはめあての「め」をつけて区別していました。こうすることにより、問題と課題の違いを子どもたちは意識することができます。
ここで□に14を入れ、「ゼリーが14個あります。1人に3個ずつ分けると、何人に分けられますか?」という問題を自力解決させました。ここで、二つ目の「見通し」として、子どもたちに「おはじき」と「ブロック」を選択させ、それを使って考えさせました。「ハンズ オンの算数」といって、具体物を操作しながら考えることにより、より具体的にその解法を理解することができます。子どもたちの机の上を見てもらうと、14÷3=4あまり2をしっかり理解していることがわかりますね!!
次にペアコミをしながら、自分の解法を隣の友だちに教えました。ここで注目してほしいのは聴いている子の姿勢です。話している人の方に向きを変え、しっかり聴いていることがわかりますね! 話すことも大切ですが、それよりもっと大事なのは相手の話を聞いて理解することなのです! 3年2組は、それがよくできていますね!!
指名された子どもが黒板のところに出てきて、自分の解法を発表しました。ペアコミで隣の友だちに話しているので、全体の前でもはっきりと発表することができました!!
今日の学習を振り返り、まとめとして「のこる数がある時は「あまり」として答えに書く」ということと「あまりがある時は『わりきれない』」「あまりがないときは『わりきれる』」ということを確認しました。
最後に学習感想を書きました。学び合いの学習をして、最後に学習感想を書く時間的な余裕があることは、授業の時間配分がよかったこと、子どもたちが教師の指導によく反応していたことの証です! 学習感想にも、たくさんの子どもたちが友だちの考えとの交流を書いていました。「学び合い」の授業として、とても望ましいものです! とてもよい授業だったと思います!!
子どもたちに望ましい「学び合い」の授業を指導した相澤先生と、その指導に的確に応え本時の学習をしっかり理解することができた子どもたちに大きな拍手を送ります!!