台風の影響が心配された週末でしたが、秋空のもと無事に「秋季大運動会」を終えることができました。コロナ感染対策のため、内容も運営も簡素化を試みた「与えられた条件の中、できることを行う」運動会だったと思います。
平成の中頃までは、練習をして総練習をして、また練習をするなど、運動会に向けた取り組みも時間をかけていました。今年度も、コロナ禍のため内容や取り組みを簡素化しましたが、外国語に続き、GIGAスクール構想でのICT活用など子ども達の学ぶ内容も増えてきたことから、過度の負担にならないような「運動会」のあり方について来年度以降も検討していきたいと考えています。
「運動会に向けて」
運動会に向けて校庭で実際に6年生が「係活動」の練習をしました。短い時間でしたので、上手くいかなかったり、教師が指示を出したりすることもあるでしょうが、当日は、6年生の子ども達のひたむきな姿をご覧いただきたいと思いました。
「心を一つに合わせた運動会」
台風一過の当日は、澄んだ蒼い空に下弦の月が浮かび、白線の引かれた校庭は、子ども達を待つばかりとなりました。
「開会式」
開会式は、校内放送で行いました。児童会役員の素敵な挨拶に続き、赤組・白組の代表による「決意表明」が行われました。ハキハキとした、とても素晴らしい態度で、見る者を感動させてくれました。
「1・2年生:リズムなわとび」
1年生は、初めてのリズムなわとびでしたが、1学期から取り組んでいた成果を見事発揮しました。2年生は、1年間のアドバンテージがあるため、より落ち着いてなわをまわすことができました。最後の決めのポーズも立派でした。
「1年生:ようい ドン!」
1年生のかけっこは、はじめに名前を呼び上げて「ハイ」と返事を全員がしてからスタートとなりました。どの子もまっすぐにゴールを目指して走り抜けました。半年間で、子ども達はずいぶん成長したと思いました。
「2年生:つないで ツナイデ」
2年生は、折り返しリレーをしました。リングバトンをもらうタイミングや落とさないでバトンの受け渡しをする難しさがありますが、練習の成果をしっかりと発揮して、「つないで」いました。この経験が高学年のリレーに生きてくると思います。
「3年生:まいづるタイフーン3号」
コーンをいかに早く回るかが勝負の分け目になる競技で、円の中心の子は引っ張り、回る子はスピードを落とさず回るため、2人のコンビネーションが勝負のポイントとなります。3年生になると力も出てきますので、見ていて迫力がありました。
「3年生:リズムなわとび」
3年生の曲と4年生の曲が異なるので、中学年のリズムなわとびは、学年ごとに行いました。1学期は、1年生に上級生として教えてあげる場面もあり、低学年バージョンの最後の3年生は、一つ一つの動きに注意して跳んでいました。
「4年生:リズムなわとび」
反対に4年生は、高学年バージョンに挑戦しました。朝の運動の時間では、5・6年生と一緒に跳ぶため、運動会の練習でも、5・6年生を手本にしながら一つ一つの技を覚えていました。
「4年生:どっちけるボール」
4年生の競争競技は、大きなネットに入れられた2つのボールを2人で蹴って運ぶ折り返しリレーでした。接触を避けるため、2人ともフラフープを持って、足のみが頼りです。練習では「どっち」に行くか分からなかったボールを本番では上手に運ぶことができました。
「5・6年生:リズムなわとび」
5・6年生は、アップテンポの曲に合わせてなわとびをしましたが、練習の時から、立つ姿勢やテンポに合わせて跳ぶこと、曲の節目で折り返し元の位置に戻ることなどから、足の曲げ具合に至るまで、細かい部分の表現に取り組んでいました。練習の成果通り、見る人に感動を与えたリズムなわとびは、さすが5・6年生と思いました。
「5年生:舞鶴関所破り」
5年生の競争競技は、「運も実力のうち」とも言える、関所役にジャンケンで勝つと先に進むことができる折り返しリレーでした。負けても諦めず、次に進めようとする姿は立派でしたが、周りの友達の応援もプレーヤーに勇気を与えてくれました。
「6年生:心を1つに!」
2人で2本のバドミントンのラケットを使い、ボールを挟みながらハードルを越えたりゲートをくぐったり、最高学年らしく6年生の競争競技は、難しい内容でした。プレーヤー同士が気持ちを合わせて障害物をクリアして走る姿に、最高学年の逞しさを感じました。
「閉会式」
今年度の優勝は白組でしたが、両チームとも全力を尽くして取り組みました。勝ち負けがあるのは運動会の要素ですが、友達がいるからこそ勝負ができる楽しさが味わえる、力を合わせる友達がいるからこそチームプレーの大切さが分かる等、運動会を通して、子ども達は全力を出すことや友達の大切さを学んでくれたと思います。
次回の「今週の子ども達」は、10月22日を予定しています。