朝、校長室に入ると、ゴーヤの香りが風に乗って運ばれてきます。今年は、入梅前の気温が高かったからでしょうか、植物の生長が例年よりも良い気がします。1年生の子ども達が笑顔で咲き始めたアサガオの花の数を教えてくれました。
来週21日からは、いよいよ夏休みに入りますが、1学期の本校教育へのご理解とご協力をありがとうございました。残り2日間を元気に、また有意義な夏休みを過ごすことができるよう、ご家庭での子ども達へのご指導とご家族揃っての健康管理をお願いいたします。
2つの「よみきかせ」
この日、1、2年生は「読み聞かせボランティア」の方に「読み聞かせ」をしていただきました。以前「どんな本を読んでもらったか」も大切だが、「誰に読んでもらったか」も大切であることを記しました。それは、読み手が変わると読み方や声のトーンが変わるだけでなく、読み手からうけるイメージが変わることで、同じ本でも子ども達にとっては受ける印象が変わってくるのだと思います。この日の1年生は、読んでくださるお母さんに対して「はい、先生」と素直に返している姿がとても可愛らしかったです。
反対に「読み手」にとってみると「読み聞かせる」ための工夫が必要となります。「読み聞かせ」と「朗読」は異なり、聞き手のイメージを膨らませるために、感情を入れずに読むことが大切という考え方もあるようです。今回は、6年生の図書委員会が「読んであげる」という意識を持って1・2年生を相手に「読み聞かせ」を行いました。子ども達は何回も練習してこの5分間の本番に望みました。真剣に読んであげようとする図書委員のお兄さんお姉さんの読み聞かせに、しっかりとした態度で聞き入っていた2年生でした。
業前体育・なわとび
今年度も、朝の業前運動として「リズムなわとび」に取り組んでいます。梅雨が長引いたため、練習時間は少ないですが、どの子も昨年度を思い出してなわをまわしていました。舞鶴小では、これまで地域で自然に行われてきた年上の子が年下の子に指導する場面を意図的・計画的に学校教育活動に取り込んでいます。
その中心的な活動が縦割り活動ですが、これとは別に、なわとびでも交流を取り入れています。曲が変わった4年生は、5年生に新しい曲での跳び方を教えてもらいます。また、初めてなわとびに取り組む1年生は、同じ曲で2年間取り組んだ3年生にコツを教えてもらいます。年上の子には教えてあげる楽しさを、年下の子には「次は自分が教える番だ」という気持ちを持たせ、学年を越えた「思い遣る心」を醸成したいと考えています。
1年生の個別懇談会
これまで1年生は、1学期の様子を「あゆみ」を通してご家庭に連絡していましたが、今年度の1年生は「あゆみ」に変えて、個別懇談会として試行しました。学校生活にも慣れ、ひらがなや数の数え方を勉強して4ヶ月という期間ですので、保護者の皆様と直接会って学校での様子をお伝えすることで、今後のご家庭との連携をとった指導に生かせるものと考えています。授業参観ができなかった代わりに、懇談の前後の空いた時間に子ども達の学校の様子をビデオで見ていただきました。
交通事故防止をお願いします
昨年度に引き続き、今年度も甲府警察署から1年生に交通安全のために反射材の入ったプレート等のプレゼントがありました。折しも、関係機関から「子ども達は、しっかりと列を作って登下校しているが、車がスピードを出していて不安」とのお話しが地域の方からあったことを伺いました。
また、学校全体でも「町別児童会」を行いました。新しく登校班に入った友達を確認し、各地域での安全確認を行った後、集団下校となりました。
本校は、街中に位置し幹線道路が多いので、日頃から交通安全について指導していますが、交差点で確認をしない子どももいるようです。夏休みを前に、ご家庭でも、自転車の乗り方や横断の際には、一度止まって左右確認し安全を確かめて渡る等、交通事故防止に向けた指導をお願いします。
地域の方からプレゼント
本校は、「無言清掃」に取り組んでいますが、職員室前の廊下や階段を掃除する6年生は、静かな曲が流れる中で、ひたむきに掃除をしています。その姿は見事で、武道の礼儀のように、まるで「そうじ道」とも言えるのではないかとも思えてきます。そんな折、穴切地域の90代の女性から、学校に「雑巾のプレゼント30枚」がありました。一つ一つが手縫いでていねいに仕上げてありました。様々場面で、大事に使わせていただきたいと思います。ペン立てと同様に、地域に支えられた学校だとしみじみ感じます。
次回の「今週の子ども達」は、夏休み明け9月10日を予定しています。