本校は、甲府の子どもの教育総合推進校として子ども達の「思い遣る心」の醸成に取り組んでいます。「思いやり」は行為として目に見ることはできますが「思い遣る心」は見ることができず、たまたま何かの機会に「心」が自然と表れた瞬間(発露)を見ることがあります。
5年生がトイレを出る場面に出くわしたとき、子ども達が、スリッパを次の人のために揃えていたので「さすが、5年生素晴らしいね」と思わず言葉が出ました。そして、そのまま1年生のトイレにさしかかると、1年生の女子が、誰も見ていない中で、自分のスリッパだけではなく、他の人が使って少し乱れていたスリッパを揃えていました。その子に「誰も見ていない中で、みんなのためにしてくれてありがとう」と話したときに見せてくれた笑顔は天使のようでした。ふと金子みすゞの詩「星とたんぽぽ」の一節「見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。」を思い出しました。
PTA学校委員会
一昨年度実施していた「まいづるまつり」でしたが、昨年度はコロナ禍のため実施できずにいました。それまで土曜日が休みということで「希望者」のみの参加でしたが、子ども達は、地域の子であり、舞鶴の子です。今年度は土曜参観授業の午後の部として全ての子どもたちが参加、PTA主催、各自治会協賛という形で検討をしているところです。ただ、コロナ禍はまだまだ先が見えない中ですので、実施の可否を含めて、学校委員会で出された貴重なご意見をもとに、今後の方向性を本会の皆さんが模索してくださっています。子ども達のために何度も話し合いを重ねてくださっている本会の皆様の「思い遣る心」に感謝いたします。
そんな中、前PTA会長の佐藤様に市PTA連より表彰状が贈られました。学校委員会の様子を見ても、本校のPTA活動が、本会のみならず各学年Pの皆さんをはじめ、各会員の皆さんにより支えられていることを実感します。佐藤前会長様には、コロナ禍の中、PTA活動を推進していただいたことに感謝するとともに、これからもPTA活動を見守っていただきたいと思います。
三校連携あいさつ運動
舞鶴小と池田小、西中は同じ西中学区として三校連携活動を行っています。継続指導の視点は「あいさつ・ききかた・おもいやり」ですが、22~24日には、三校が日を合わせて第1回目の「地域連携あいさつ運動」を行いました。
保護者のみならず「なでしこガーディアン」や自治会長さんなど地域の方も含め、3日間でのべ32名の方に参加していただきました。
地域の方には、普段から子ども達への声かけや見守りをしていただいていますが、これからも子ども達の健全な育成のため、ご支援とご協力をお願いいたします。
授業参観
昨年度は、子ども達の様子を見ていただこうと、保護者の参加を制限し、日数や時間数を分けて学校開放日を設定しました。子ども達の様子を直接見ていただけたのですが、先生方とのコミュニケーションをとる場面が、年度末の学年懇談会が最初で最後となったため、今年度は何とか機会を設けようと考え、コロナ対策を考えながら家庭訪問、学年・学級懇談会を実施することとしました。
今回の授業参観は、全ての保護者が教室に入ると密になってしまうため、子ども達の様子をビデオカメラで撮影し、別室で見ていただくことにしました。生放送でしたので、ご家庭に帰った後「今日の授業は…」とご家庭で話ができたのではないかと思います。大勢の保護者に参加していただき、担任との懇談会も実施できました。不手際もあったと思いますが、ご理解とご協力をいただき感謝いたします。ありがとうございました。
校外学習4年
4年生は社会科の「健康なくらしとまちづくり」の学習で、甲府・峡東クリーンセンターと平瀬浄水場に行きました。クリーンセンターではゴミピットに集められた沢山のゴミが大型クレーンで撹拌・運搬されている様子や係員の手作業でゴミが分別されている様子を見学しました。作業は管制室で管理されていて、見学路は完全に隔離されているため、衛生的で臭いもなく、素晴らしい施設でした。
暑さのため、風土記の丘でお弁当を食べた後、午後は平瀬浄水場に向かいました。浄水場では、荒川の水を飲料水にするまでの行程を見学することができました。沢山の行程を経て美味しい水に生まれ変わることが分かりました。帰りにお土産で「甲府の水」の入ったペットボトルをいただきましたが、「甲府の水」は、安全でおいしい甲府の水道水の利用促進と、非常用飲料水の備蓄意識の向上を目的に製造され、モンドセレクションの2020年「ビール、飲料水&ソフトドリンク部門」で優秀品質「最高金賞」を受賞したそうです。
自分たちのくらしは、市職員の皆さんの努力によって支えられていることが分かった校外学習でした。
学校評議員会
学校には、学校評議員制という1年間の学校経営についてご意見やご指導をいただくシステムがあります。この日は、本校のスクールプランや地域の方からの情報、教育活動の様子などを説明した後、各学級の様子を見ていただきました。話し合いの中で、子ども達の学習習慣や授業規律の定着、一人1台端末の効果的活用等、貴重なご意見をいただきました。今後も「今週の子ども達」や「学校通信」などを活用しながら保護者や地域に情報発信を行い「開かれた学校」づくりに取り組んで参りたいと思います。
次回の「今週の子ども達」は、7月16日を予定しています。