平成30年度 1年生のページ

1年生のページ 5月28日(月)《校長参観授業》1年3組の教室で校長参観授業をしました。

5月28日(月)の5校時に、1年3組の教室で国語の「はなのみち」の最後の4の場面の校長参観授業を行いました。本来は1校時に行う予定だったのですが、私に急用ができてしまい、急遽、5校時にやっていただきました。

最初に、子ども達全員で一斉に音読をしました。とても上手に読むことができました。

担任の井上先生は、第4の場面が春で、第3までの場面が冬だったことを発表してもらい、どうしてそう思ったのかを言ってもらいました。子ども達は文章と挿絵の中から、春だと思った理由、冬だと思った理由をそれぞれ進んで発表することができました。これは、第3の冬の場面から時がたち、春になり、こぼれ落ちた種が育って花が咲いたことを理解するとても大切な学習のステップでした。

次に、本日の学習課題である「クマさん達の気持ちになってお話ししてみよう。」が示されました。文章や挿絵から登場人物(動物)の気持ちを想像しそれを実際に話すことは、今後の国語の授業で登場人物の気持ちを読み取り、主題に迫る上でとても大切な学習となります。

写真に写っているのは、本日の学習の文章である「長い長い花の一本道ができました」の時のクマさんの気持ちを発表した子ども達です。子ども達の表情を見ていただくとわかると思いますが、子ども達はみな積極的に登壇し、楽しそうにクマさんの気持ちになって話していました。子ども達にとっては、楽しい遊びのような学習なのですが、その中で中・高学年の学習につながる大切なことを学んでいます。

リスさんやうさぎさん、鳥さんの気持ちになり、次々に発表しました。この学習でとてもおもしろい進行の仕方だなぁと思ったのが、発表した子と違う意見を持っていて発表したい子は手を挙げ、発表した子が手を挙げている子の中から次に発表する人を指名していました。教師主導ではなく、子ども達が主体的に学習を進めていました。

先生は子ども達が発表した意見を吹き出しの中に書き込み、子ども達がどんな意見が出されたのかを知る手助けをしていました。

 

今まで出された意見を参考にしながら、自分が考えたクマさんとリスさん、うさぎさん、鳥さんの気持ちをワークシートの吹き出しの中に書き込んでいきました。今までの学習の中で発想が広がり、子ども達は次々に思いついたことを書き込んでいきました。井上先生は1人1人を見て回り、支援が必要な子にはアドバイスを与えるとともに、赤ペンを持って1人1人全員を評価して回っていました。良い意見には赤丸だけでなく花丸も付き、子ども達はますますやり気になって取り組んでいました。小学校1年生では、こうした1人1人の評価が大切ですね!!

前に出て、それぞれの動物の役になってその時の気持ちをセリフとして発表しました。発表の苦手な子もいたと思いますが、全員がしっかり発表することができました。

井上先生は、1人1人の発表をこのように書き取っていきました。

二人組になって、クマさんとリスさんの会話をしました。自分が実際に気持ちを話し、相手から気持ちを自分に話してもらうという学習を通し、その時の二人の登場人物の気持ちがありありと実感できます。

 

ワークシートを配り係が集めました。先生が1人1人の学習状況を確認するために集めています。ワークシート一枚一枚を確認することは大変ではありますが、こうした確認作業が次の学習を充実することにつながります。

5校時はこの時期の1年生の子ども達にはとても大変だったと思いますが、最後までしっかりとした態度で学習することができました。

中・高学年の国語の文学教材の読み取りにつながり、しかも、子ども達が積極的に授業に参加し、発表していく姿勢を育てる優れた指導をした井上先生と、それに応えて積極的な学習を展開した子ども達に大きな拍手を送ります!!