平成29年度 1年生のページ

1年生のページ 11月1日(水)1年1組で算数の校長参観授業を行いました!

10月31日(火)の5校時に、1年1組の教室で算数の校長参観授業を行いました! 単元名は「ひきざん」で本時のねらいは「減数が5以下の繰り下がりのある減法計算で、被減数を分解して計算する方法(減加法)だけでなく、減数を分解して計算する方法(減々法)を知り、計算の仕方についての理解を深めることができる。」です。

机の位置も整頓され、子ども達は全員手を膝の上にのせ、落ち着いた雰囲気の中で授業を始めました。

磁石付きの卵(ピンポン球)を用意し、その卵を黒板に貼りながら、「3つの目玉焼きを作りたいんだけど、バラの卵は2つしかありません。新しく買ってきたパックの10個入りの卵があります。どう使ったらいいでしょう? そして、残りはいくつになるでしょう?」というストーリー仕立ての質問に、子ども達はとても興味関心を持ちました! そして、問題として「卵が12個あります。3個使うと、残りは何個ですか?」という問題の記された紙を改めて貼りました。興味関心を高めながら、問題を明確にする良い方法だと思います。

 

問題をノートに写しました。きれいな字で、しっかり視写することができました! そして、式の「12-3」も子ども達の意見で確認しました!

次に、見通しを立てるために、12個の卵から3個使う場面を具体的に先生と子ども達で考えました。この学習で感心したのは、今までの学習からは10から3を引き、残りの7と2を足して9と答えることが一般的なのですが、卵を取り上げると、「古い2個から使わないと傷んでしまってもったいない」という発想が生まれ、自然とバラの2個から使い、その後、パックの新鮮な卵を1個使うという行動につながります。なかなか、ストーリー仕立ての問題としては、良いシチュエーションを選んだなぁと思いました! その証拠に窪田先生が「みんなだったらどっちから使う?」と発問すると、子ども達は「バラの2個から」と答え、先生が「どうして?」と問うと「古いのから使わないともったいない」「腐っちゃう!」と答えていました。

バラが2個でパック入りが10個の12個の卵をどのように3つ使うのかという方法を、ブロックを動かしながら実際にやってみました。

さらに、今回の学習が優れているのは、ブロックを使って行った方法をワークシートに書かせたことです。そうすることで、自分の考えを明確にすることができるだけでなく、窪田先生もそれを把握することができるようになります! 窪田先生も「やり方を言葉と式で書きましょう。そしてそれを説明できるようにしましょう!」と言い、自分の思考を明確化できるように指導していました。

次に、子ども達が黒板のところに出て、自分の考えを発表しました。その際、「〇〇さんは『こことここを』と言ったのですが、違う言い方のできるにとはいますか?」とか、「どうして□□さんは10から3を取ったのですか? わかる人は手を挙げて!」とか、子ども達の考えを「つなぐ」よう心がけていました。また、友だちの行ったブロックの操作に対して、先生が意図的な指名をして「3を引くのに2個では1個少ないので、10から1個引いて残りは9です。」と言葉で説明させ、操作と言葉をつないでいました。また、先生が質問しながら、先程の言葉を式にしました。
12-2=10
10-1=9
このように式にすると、どうして「ひくひく法(減減法)」と言うのか子ども達にもはっきりわかります。
この後、本日のとても大切な発問である「(加減法と減減法の)どっちのやり方が簡単だと思いましたか?」と聞きました。子ども達は「10から引くときに、3より1の方が簡単」と答え、「引く数が小さい場合は、ひくひく法(減減法)が簡単だ」と理解し、本時のねらいが達成されました。

 

まとめとして、「12-3のように引く数が小さいときは、バラから2を引いて残りを10から引いてもやりやすい」と板書しました。子ども達も、今日の学習がしっかりわかり、納得できたと思います。

的確な指導をして全員納得の「まとめ」をすることができた窪田先生と、その指導に応え、素晴らしい学習を展開した子ども達に大きな拍手を送ります!!