平成30年度 2年生のページ

2年生のページ 5月31日(木)《校長参観授業》2年2組の教室で算数の校長参観授業をしました!

5月31日(木)の2校時に、2年2組の教室で算数の校長参観授業をしました。
単元名は「100より大きい数を調べよう」
ねらいは「1000までの数の構成を多面的にとらえ、いろいろな見方ができることに気づくことができる。」
です。

最初に数直線上にある「780」を見つけました。

次に、本時の学習課題の「780という数について、いろいろな見方を考えよう」を示しました。2年2組では、毎回、学習課題をしっかり示していて、それが「べんきょうすること」というタイトルになっています。

担任の土屋先生が、3人の考え方を黒板に貼りだし、全員に示しました。その3人の考え方とは、しんじさんは「780は□と80をあわせた数です。」とたいちさんは「780は□より20小さい数です」とゆみさんは「780は10を□こ集めた数です」の3つです。ワークシートを配り、そこに記されている3本の数直線上の780を赤鉛筆で塗りました。この学習を進めていく際に、数直線上の780を全員がワークシート上で実際に確認することにより、提示した3人の考え方を実感を伴って理解できます。

 

次に、この3人の考え方の□の中に何が入るのかを考え、ワークシートに書き込ませました。子ども達は真剣に取り組み、□の中に何が入るのかワークシートに書き込んでいました。課題が明確なので、子ども達も進んで取り組むことができます! また、早めに終わってしまった子どもに対して、3人とは違う自分独自の考え方を一番下の枠に書き込むように指示しました。指示された作業が終わってボーッとしていたり、無駄口をきいてしまうことがありがちですが、終わってから次の作業が示されていたので、最後まで全員取り組むことができました。また、土屋先生は机間巡視する中で、必要な子にはアドバイスを与え、子ども達からの質問にも答えていました。

2人組になり、□の中に何が入るのかを話すことにより、3人の考え方を教え合いました。単に□に入る数字を教え合うのではなく、その数字の入る理由まで話し合うことができました。それは、子ども達の持っている黄色い「ペア学習の仕方」のシートのお陰も大きいと思います。そこにはペアコミ(二人組のコミュニケーション活動)の仕方が丁寧に書いてあり、お互いに発表し合うだけでなく、発表に対する受け答えの仕方や質問の仕方等が示されています。

子ども達は、□にどんな数字が入るのかを積極的に答えました。どうしてそうなるのかの理由も積極的に言うことができ、さらに、3人の考えとも違う自分独自の考え方を示し、自分の言葉で説明していました。そうしたことができるのは、その前のペアコミで一度説明していることも大きいと思います!

さらに、子ども達に言葉の説明だけでなく、780=700+80といったように式で表現させていました。学習コーナーには、「式は算数の言葉」ということが書いてあり、式で表すのは既習の学習を活用していることがわかりました!

最後に、学習のまとめとして「一つの数でも、いろいろな見方をすることができる。」とまとめていました。学習課題と学習のまとめが対応しており、しかも、このまとめが今後の学習で活用されます。

学習の基本を抑え、ペアコミも上手に活用し、工夫がいっぱいの土屋先生の児童と、それに応えて、2年生とは思えない高度な学習を展開した子ども達に心から拍手を送ります!!