平成30年度 1年生のページ

1年生のページ 5月22日(火)《校長参観授業》1年2組の教室で国語の授業をしました!

5月22日(火)の4校時に、校長参観授業として1年2組の教室で国語の「はなのみち」の3の場面の授業を行いました。

今日は、単元名「はなのみち」の3の場面を学習することを確認し、高橋先生が範読した後、全員で音読しました。

まず、本時の学習課題である「クマさんの気持ちになってみよう。」を示し、この第3の場面でクマさんがどんな気持ちなのかを想像させました。さらに、怒った顔と笑った顔、泣いた顔、困っている顔、驚いている顔のクマの絵を黒板に貼り、クマさんはこの中のどの気持ちだと思うのか考えさせ、自分の名札をその絵の上に貼らせました。こうすることにより、自分の考えを明確にすることができるだけでなく、友だちの考えを大まかに把握することができます。

次に、どうしてそう思ったのか、その時のクマさんの気持ちを発表してもらいました。例えば、驚いた顔のクマさんを選択した子ども達からは、「あれっ?」「びっくりした。」「なんで(中身がないの)だろう。」という意見が出されました。こういう意見を言わせることにより、自分の選択に対して根拠を持った理由を持つことができるとともに、他を選択した子ども達の考えも知ることができます。

隣同士の子ども達で二人組をつくり、片方がクマさんの役でもう片方がリスさんの役になり、クマさん役の子に教科書のクマさんのセリフの「しまった、穴が開いていた。」に続けて自分が考えたクマさんの気持ちを言わせ、リスさん役の子にその受け答えを言わせました。まず、先生と前に出た子がお手本を見せ、それから子ども達にやってもらい、さらに、役を交代してやったので、みんな、迷うことなく楽しく二人組での掛け合いができました。しかも、知らず知らずのうちに、予め考えていなかったリスさんのセリフまでその場で考えて言うことができました。

ペアコミ(二人組のコミュニケーション活動)の後、ワークシートのクマさんとリスさんの吹き出しに、自分が考えたクマさんとリスさんのセリフを書かせました。ここで注目したいのは、セリフを考えてからワークシートに書かせてペアコミさせたのではなく、ペアコミしてからそれをワークシートに書かせているところと、それがとてもスムーズに学習として進行している点です。「読むこと」と「話すこと・聞くこと」、「書くこと」を連携させた高度な学習になっています! また、担任の高橋先生は、机間巡視をしながら1人1人の書き込みを評価し、花丸をつけ、「良い意見だね」と励まして回っていました。こうした小さな積み重ねが、子ども達の心に大きな自信を生み出します!

  

クマのお面とリスのお面をおでこにつけ、それぞれの役に分かれ、担当した役の自分が考えたセリフを言いました。1年生の子ども達は、お面をつけるとよりその役になりきってセリフを話すことができます。これも大切な工夫ですね! 先生はそれを聴きながら、特徴的なクマのセリフ(気持ち)を言った子の発表を黒板に書き取っていきました。最後にそれを振り返ることにより、本日の学習課題だった「クマの気持ち」がはっきりと見えてきます!

全員で、今日の学習部分を音読したのですが、クマの気持ちを理解した子ども達の読み方は最初とは全然違って、素晴らしい表現読みになっていました! 今日の学習を子ども達が十分理解し、それが結果として音読に表れていたことは本当に素晴らしいと思いました!!

最後に、自分のワークシートに友だちの考えでとても良いと思ったものを、赤鉛筆で○を書かせてその下にうつさせていました。こうすることにより、友だちの良い意見を自分の考えに加えることができます。

文章や挿絵から登場人物の気持ちを考え、それを音読で表現できるところまで高めた高橋先生の指導力と、それに応えて、素晴らしい意見を言い、自分たちが考えた役割演技を行い、最後にはびっくりするような音読ができた子ども達に大きな拍手を送ります!!