3月5日(月)の4校時に5年2組の教室で、「自分でできるけがの手当」についての授業を担任の望月真由美先生と養護教諭の市川茜先生でしました。今回の授業は、大型ディスプレイを使用してパワーポイントのプレゼンテーションを中心に授業を進行していきました。
最初に、「自分でできるけがの手当のしかたを身につける」という学習の目的を示しました。
次に、ワークシートに「転んで膝をすりむいた時」と「友だちが転んで頭を打った時」に今までどんな対応をしてきたのか書き込みました。
擦り傷の時は、保健室へ行ったり、きれいな水で洗い絆創膏を貼ること、頭を打った時は、保健室へ連れて行き、近くの大人を呼んだことを確認しました。
さらに、けがが起こった時には落ち着いて周囲の様子やけがの種類・程度などを観察・判断し、必要に応じて、近くの大人や救急機関に知らせることが大切なこと。そしてできるだけ早く適切な手当をすることが必要なこと。さらに、公衆電話やスマホから救急通報をする方法について学びました。その後、ひな形に従って救急通報を全員で練習しました。AEDについても学習しました。
次に、けがの手当の基本として、傷口をきれいな水で洗うこと、重いきずの時は消毒してガーゼを当てることを確認しました。
切り傷の止血方法を教わり、練習しました。手で傷口を圧迫して止血し、心臓より高くすることがポイントです。
鼻血では、上を向いたり首をとんとん叩いたりせず、少し下を向き、鼻を押さえ、鼻の付け根を冷やすと良いそうです。
やけどは流れる水で冷やすこと。服は脱がない方が良いそうです。服を脱ぐ時に、やけどした皮膚を傷つけてしまうことがあるからです。
薬指を突き指した時を想定して、実際に包帯を使って隣同士で固定しました。添え木がない場合は、より太い指である中指と突き指をした薬指で固定すると良いそうです。添え木がある場合の実習として、隣同士で添え木と包帯を使って固定しました。添え木は指が曲がる手のひら側に添えると良いそうです。実際に包帯を巻いている時、お互いに優しく思いやりをもってしていたことが印象的でした!
ねんざや打撲・突き指では、RICEといって「安静」「冷却」「圧迫」「挙上」が基本だそうです。
熱中症になった時、おでこや首、脇の下、脚の付け根を冷やすと良いのですが、その理由をみんなで考えました。太い血管があるためなのですが、実際に耳の下の首の部分を触って、血管が脈打っていることを確かめました。
最後に包帯の実習をした時の感想をワークシートに書いて、学習を終えました。小学校5年生でちょっとしたけがの手当の仕方を学ぶことはとても大切ですし、特に包帯を巻く実習を通して、お互いに思いやりの心を醸成することができたと思います。
体にも心にも優しい授業をしていただいた望月真由美先生と市川茜先生、真剣にそして楽しくこの学習に取り組んだ5年2組の子ども達に大きな拍手を送ります!!