7月14日(金)の朝、学校応援団読み聞かせボランティアの依田さんによる朝の読み聞かせが行われました。
1冊目は「くいしんぼうのあおむしくん」です。
ある日まさおの帽子についていたのは、何でも食べる青虫くん。最初はごみを食べていたのですが、あんまりお腹がすいたので、家や船、町や国まで飲み込んでしまい、ついにはまさおのことまで……。
見たことあったような・・・
でも、気になるので再度きちんと読んでみましょ・・・
と、図書室から借りてきました
あおむしくんは表紙からして悲しそうな表情で
なぜ?
答え:お腹がすいているから
なんでも食べます=なんでもほしい
ごみでもOK=好き嫌いはありません
みんながいらないものを食べてくれるのはみんなにとっては、助かります
が、そのみんなも食べられてしまいます
なかよしのまさお以外を食べても満たされないあおむしくん
ついには、まさおまで・・・
え~っ、どういうこと?
まさおは、喪失感と淋しさを感じます
「おまえがいけないんだ」とあおむしくんを責めます
でも、あおむしくんは喪失感と淋しさを感じるの?
まさおを食べても満たされないのでは?
最後は最後で、えっ?
でも・・・それでいいの???
般若心経に出てくる「空」の意味に関連してるのかな?
空色=「空」=何にもとらわれないことに通じているのかしら???
と、おばさんになると、深く考えてしまう(^^ゞ
絵本を閉じると宇宙?で星を楽しそうに食べてるみたいです
地球もきっと食べきっちゃったのかな
でも、あおむしくんのその楽しそうな表情がいいから、いいのかな
宮崎アニメの「千とちひろ」の「かおなし」に通じるような・・・
こどもは、何を感じるのでしょう???(EhonNaviより)
不思議な絵本ですが、また最初に戻ってしまうのがとても面白かったです! 子ども達も絵本の内容と、依田さんの読み聞かせに引き込まれていました!!
2冊目は「たけ」です。
たけのこは、親の竹の地下茎の節から生まれます。春になって地上に出たたけのこは、1日に1メートル以上も伸びます。そして、地面に出てからたった60日ほどという速さで竹になるのです。 竹の家族は地下茎同士で繋がっています。どんどん伸びる地下茎からまた新しいたけのこが生まれるので、年とった竹が死んでも、竹の家族はいつまでも生き続けます。 竹の力強い生態と、竹の家族の壮大な命の物語をいきいきと描きます。
私の実家はとてものどかな田舎で家の裏には広い竹林が広がっています。
春先には美味しいたけのこをいただき若竹がすくすく育って行く様子を娘と眺めてきました
竹の皮をかぶったいくつもの竹の子が2m以上も育っていく様子は本当に壮観ですよ。
そして風にそよぐ竹林の音で癒されたりしています。
私たち親子にとっては竹は本当に身近なものです。
最初の方の竹林なんて娘は「おじいちゃんち?」とか言ってました・(笑)
四季によって見せてくれる竹林の顔はおなじみながらも土の中ではどんなふうになっているのかはさすがに知らなかった娘はびっくりしていました。
そして最後のページ。
100年に一度と言われるほど珍しい竹の花。
「見てみたいね」と言いあいました。
甲斐信枝さんの写実的なイラスト。
さまざまみせていただいていますがどれもステキでため息がでます。
ぜひぜひ読んでみてくださいね。(EhonNaviより)
昔から「地震があったら竹藪に逃げ込め!」なんて言われていましたが、この読み聞かせを聞いてその理由がよくわかりました! 子ども達も竹の素晴らしさを感じたと思います! 依田さんも上手に読み聞かせしていただきました!!
3冊目は「ぼくのふとんはうみでできている」です。
うみのふとんでおよぎ、ねこのふとんをこねこね、パンのふとんはむしゃむしゃ…。夜の夢と朝の目覚めの行ったり来たりが楽しい絵本。
「ぼくのふとんは うみでできている」
魅力的なはじまりのフレーズ、どんな夜の世界が広がっていくのでしょう。
読む前からドキドキしてしまいます。
今日はねこのシロと一緒に寝る。
ザーン ザーン ぐう ぐう ぐう
ザーン ザーン ぐう ぐう ぐう
気がつくと、ぼくもシロも深くて広いうみのふとんの中。
泳ぎが得意なシロの後ろについていくのは小さな貝殻。
おはよう。目が覚めるとシロのまわりにいたのは・・・!?
こんな日もあります。
「ぼくのふとんは ねこでできている」
もぞ もぞ もぞ ぐう ぐう ぐう
これは気持ち良さそう!
あまーい香りがしてきて目が覚めると、朝ごはんは?
これはいいな!
「ぼくのふとんは パンでできている」
少しかじったりしても大丈夫。ふかふか、むしゃむしゃ。
だけど、大きなぞうさんがぼくのふとんを食べちゃって・・・。
気持ちの良い眠り、あたたかなおふとん、深くて長い夜の世界。
そして感動的な朝、美味しい朝、幸せな気持ちの朝。
夢の世界と目覚めの行ったりきたり。
その不思議な時間の流れ、つながり、広がりが、伸びやかに、自由に、時には印象的に描かれています。
作者は絵本『オオカミがとぶひ』での鮮烈デビューが話題となったミロコマチコさん。
ミロコさんの描く迫力のある動物たちの絵が大好きなのですが、今回は「ぼく」の眠る時、目覚めの時の少し遠慮がちな微笑みに心を持っていかれちゃいました。可愛いのです。こねこ達に見つめられる場面もたまりません。
明日はどんな夢の世界が待っていて、どんな目覚めがあるのでしょう。
子どもたちの想像力が心地よく刺激されそうな、楽しくて素敵な絵本です。(EhonNaviより)
読み終わったときに1人の子どもが「これって夢なの?」とつぶやきました。とっても夢のある、不思議な不思議な絵本でした! そして、子ども達は和やかな雰囲気の中で楽しそうに聞き入っていました!!
今回も素敵な3冊の絵本を選書していただき、子ども達を引き込む素晴らしい読み聞かせをしていただいた依田さんに心より感謝しております!!
なお、この読み聞かせが1学期最後のものになりました。8名の読み聞かせボランティアの皆様方には心より感謝するとともに、2学期もよろしくお願いいたします! きっと、夏休み中も「次はどの本を読もうかなぁ?」「この本なら、子ども達はこんな反応をするのではないかなぁ?」と思ってしまうことでしょう! とてもありがたく思っています。そして、素敵な選書と読み聞かせを期待しております!!