5月12日(木)の2校時に5年1組で算数の「学び合い」の校長参観授業をしました。
とても計算された授業で、最初、単純な直方体の体積を求めるところから始めました。ノートの大きさに合わせた小さな直方体の図を配り、それを見開き2ページの左側のページの右側に貼らせ、その右側に式と答えを書かせました。黒板とノートがリンクし、学習のポートフォリオになります。子どもたちもこうした学習に慣れていて、全員が美しく整理されたノートになりました。
さらに学習は深まっていきます。同様に高さが2倍になった直方体の図を配り、それをノートに貼り、その体積を求めました。実際に計算すると、子どもたちは、高さが2倍になると体積も2倍になることを実感します。写真からもわかるように、子どもたちの集中した、爽やかに気持ちの良い時間が過ぎていきます。
いよいよ本日の本題に近づいていきます。高さが3倍~8倍までの図を示し、ノートに貼り付け用の図も配り、それをノートに貼り、その計算をしました。繰り返しになりますが、実際に計算することにより、高さの変化と体積の変化の法則を実感することができます。金井先生もきめ細かく机間巡視をし、必要に応じて個別に指導していました。このようなきめ細かい指導を積み上げることにより、子どもたちの基礎基本の学力を保障することができます。
答えを発表した後、高さと体積の変化の関係を見つけるために、表にまとめました。表が子どもたちの思考のツールになっています。表にまとめることにより、高さと体積の縦の関係と横の関係の2つの法則を見つけることができます。
答えは子どもたちが前に出て、表に書き込んでいきます。「学び合い」の学習では、子どもたちが活躍する場面をこのように意図して作ることが大切です。
次に、「学び合い」の学習の中で大変重要な自力解決の時間を取りました。表を見て、高さと体積の変化の法則を子どもたちが見つけていきます。写真からも子どもたちが真剣に考えていることが伝わってきますね! 小集団の話し合いなど、ついコミュニケーション活動のみに注目しがちですが、この時間が大切なのです!
ペアコミ(2人でコミュニケーション(話し合い)をすること)の時間を取り、自分の考えを隣の友だちに伝えました。こうした自分の考えを友だちに表現することも大切です。そうすることにより、コミュニケーション能力が身につくだけでなく、自分の考えをより深く理解でき、自分が気がつかなかった友だちの考えも知ることができます。金井先生もそのことを意識していて、ペアコミの中で知った自分が考えつかなかった友だちの考えを発表させていました。これも良い方法だと感心しました。動画を同時に取っていたので、ペアコミの写真が少ないことをご了承ください。
今までの学習が生かされ、子どもたちから縦の関係と横の関係の両方が発表され、まとめることができました。両方の法則が出され、全員の子どもたちがそれをしっかり理解できたのは、この学習の前半の積み上げや表を使っての自力解決、ペアコミなど、本時の学習の計画性の高さとその成功を物語っています。
この写真を見ればわかるように、最後のあいさつの時間まで子どもたちは集中していました。
素晴らしい学び合いの授業を展開していただいた金井先生と、それにしっかり応えた子どもたちに大きな拍手を送ります!!