5月8日(月)の3校時に2年2組で算数の校長参観授業をしました。結論から言うと、素晴らしい「学び合い」の授業になっていました。
大型ディスプレイとデジタル教科書を使って、本日の授業の課題を提示しました。ICTを積極的に有効活用しています。
この問題でわかっていること、質問していることを全員で確認しました。
ICTの弱みはすぐに消えてしまうこと。黒板にきちんと書き、それを全員で常に共有することが大切ですね。式は「39-15」であることを確認しました。
今までの計算とどこが違うのか、ペアで話し合いました。この後、全員で「二桁-二桁」の計算になっていることを共通理解しました。
これから自力解決していくのですが、まず、どんな方法で取り組んでいくのか「見通し」を持つために班で話し合いました。子どもたちは驚くほど真剣に話し合っており、二年生とは思えないようなレベルの高い意見を出し合っていました。その様子は、写真からも伝わると思いますがいかがでしょう? そして、それを自信を持って発表していました。黒板にあるように、「さくらんぼ計算をする」「ブロックを使う」「絵や図をかく」「言葉で説明する」の4つの方法が出されました。
子どもたちが、4つの方法を使いながら自力解決をしています。この前の「見通し」の話し合いがしっかりできているので、子どもたちは迷うことなくすぐ取りかかることができました。さらに感心したのは、子どもたちに任せきりにすることなく、担任のアキレオス先生は子どもたちの席を回り、一人一人に必要に応じてきちんと指導していました。「学び合い」をしながらもすべての子どもたちの学力を保障するためには、こうした指導が大切なのです!
「さくらんぼ計算」と「ブロックを使った計算」の2種類について、子どもに黒板のところに出てきてもらい、その計算の仕方を書いたりブロックを貼ったりしてもらいました。
ブロックを使っての計算は、実際にブロックを移動しながら、言葉で説明しました。とても上手に、わかりやすく発表することができました。
さらに感心したのが、「さくらんぼ計算」についてですが、友達にそのやり方を解釈してもらい、説明をしてもらいました。その後、本人が前に出て、その説明が正しかったことを確認しました。
これは本校では新しい取り組みです。自分がどちらの考えで解いたのか判断し、黒板の自分と同じ考えの方に名前を貼りました。これは全体の学び合いが他人事ではなく、自分に関わりのあることを感じさせるだけでなく、自分の考えを客観的に見直す良い方法です!
さらに、自分の考えがどちらかわからない子どものためにみんなで考え、それがどちらの考えなのかを確認しました。
さらに、「さくらんぼ計算」と「ブロックの計算」の似ているところ、同じところを班で考え、発表しました。このステップは大変重要で、本時の学習のまとめとなります。何故なら、2つの計算の共通点を見つけるということは、二桁の引き算の計算の法則を見つけることになるからです。それを子どもたちに発見させることが、この授業の一番のポイントとなります。
子どもたちの言葉でまとめを表現させた後、先生が板書をしながらまとめました。
ある意味驚異的なのは、小学校2年生がこれだけの「学び合い」をして、最後に学習感想を書く余裕があったことです。アキレオス先生の授業は、弾むようなリズミカルな進行で、キビキビとした授業であり無駄がなく、子どもたちが生き生きと積極的に取り組んでいるのでこれだけの成果を上げることができるのだと思います。先生の指導の力量の高さと、子どもたちの素晴らしい成長を感じました!
素晴らしい指導をしたアキレオス先生と、その指導に応え、大きく成長している2年2組の児童に大きな拍手を送ります!!